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YOKOYAMA Taiga

Past 2019.9.1—9.23

横山大河 個展〈或る日の眼〉

2019年9月1日[土]—9月23日[日]

私は「美しい風景」を主題として制作しています。

ふとした時、目の前の風景がふいに姿を変えたかのように美しく感じられる瞬間があります。
その瞬間は長続きしなくて、何日かすると細かい事は忘れてしまうのですが、とても美しく感じたという事はずっと覚えています。

私が描く絵は、実際にある風景をモチーフとする事が多いです。
風景の一部分でも色や形が美しいなと気付くと、そこを描きたいという気持ちになります。
その美しいと気付いた色や形を、風景の一部分として存在しながらも、なるべく純粋な色そのもの・形そのものに還元して描けないかと考えながら制作をしています。
風景の中の色や形が、見えている風景の中に収まりきっていなくて、少しズレて見えるような時、自分は美しいと感じるのではないかと考えています。

同じ風景でも、感じ方は日によって変わって、前とは違うように美しく感じたりもします。
なので、同じ風景を時間をおいて再び描く事も多いです。
絵に描く事で、同じ風景が自分の中で形を変えてどんどん増えて行き、より広がりを持って行くように感じています。
それも、その風景をより魅力的にするのではないかと考えています。

本展のタイトル「或る日の眼」は、自分の見た風景の或る瞬間(美しいと感じた時)を切り取って定着したという意味で付けました。
どうぞごゆっくりとご覧下さい。