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TSUCHIYA Miku

Past 2020.8.19—8.30

Past


土屋未久〈丸めて 伸ばして 受容する〉
TSUCHIYA Miku〈Crumple, unfold and accept〉

2020年8月19日[水]—8月30日[日]


「くしゃくしゃで一見すると美しくはないモノや感情を伸ばして広げることで見えなかったものを見ようとする。 人も植物も動物もすべて私が手をこねてつくった同じ価値の存在である。小さな人間であるわたしが絵を描くということは、見たことのない知らない場所へ自分や他者を連れていくためである」(土屋未久)
土屋未久|Website ▶ https://mi9neruneru.jimdofree.com/


土屋未久(つちや・みく)は1991年生まれ、京都精華大学(芸術学部)在学中の2013年にはユトレヒト芸術大学(Fine Art)へ交換留学、2015年に卒業。現在は名古屋を拠点に活動しているペインターです。
作品集に『gezellig』(TOSAM, Netherlands/2019)、『Doei』(TOSAM, Netherlands/2018)、『SSE 78th, the edge of humor』(SSE-PROJECT, Korea/2017)があり、国外のパブリッシャーとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいます。 また、『GOOD SLEEP BOOK 365日ぐっすり快適な 眠りのむかえ方』(翔泳社/2020)への装画・挿絵提供など、イラストレーターとしても精力的に活動しています。


土屋さんの作り出す作品には時折、人物や動物、草木や建造物といったモチーフが現れます。しかしそれらはキャラクターとしての描写というよりも、物語を想起させる装置として機能しているのかもしれません。 本人が「絵を書くことで、知らない場所へ自分や他者を連れて行く」と語るように、土屋さんの手で丁寧に描かれる絵画空間は、箱庭のように鑑賞者を日常の内側にある世界、あるいは物語の1ページを覗くように外側の世界へ連れ出してくれます。
今回の展示では、〈丸めて 伸ばして 受容する〉と題し、新作16点が並びます。 会期中には、作家本人が鑑賞者との対話の中から絵を制作するイベントも行われます(定員に達したため、予約を締め切りました)。